進歩する脳梗塞治療 カテーテルで血栓除去 (2/3ページ)


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 6時間以内の血管内治療を推奨

 その後、改良型の機器が普及し流れが変わる。26~27年には血管内治療の好成績が欧米で相次いで発表された。米医師会雑誌は昨年、複数の研究を総合解析した論文を掲載。それによると、太い血管の脳梗塞を起こした患者に、薬に加えて血管内治療を行うと、3カ月後の障害の程度は、薬だけの治療に比べ軽いことが示された。

 米国では治療指針が見直され、国内でも日本脳卒中学会が9月下旬に指針を改定。内頸動脈など太い血管の脳梗塞で、一定の条件を満たす患者にはtPA治療に追加し、発症後6時間以内に血管内治療を始めることが「強く勧められる」とした。

 血管内治療は、学会の認定を受けた脳血管内治療専門医(約1200人)らが行う必要がある。吉村さんらが専門医所属施設に治療実績を尋ねたところ、昨年は計約7700件行われていた。

 「医師数、治療数とも十分ではなく、大都市に多いなど地域的偏りもあった。一方で、病院間の連携で医師の少なさをカバーしようと努力している地域もある。偏在の是正に真剣に取り組んでいく必要がある」と吉村さんは強調する。