仙台「光のページェント」12月に開催 資金難でクラウドファンディング実施中  (1/2ページ)

昨年の「SENDAI光のページェント」。資金難で運営は苦しい状況だという(同実行委員会提供)
昨年の「SENDAI光のページェント」。資金難で運営は苦しい状況だという(同実行委員会提供)【拡大】

 仙台市中心部の並木道を電飾で彩る、仙台の冬の風物詩「SENDAI光のページェント」が来月8日から31日まで、仙台市の定禅寺通で行われる。32回目となる今年は「みんなで灯す、心の明かり」をテーマに開催されるが、収支の見通しはそう明るくない。資金難から、昨年に引き続き、点灯時間を短縮するほか、より多くの資金を集めるため、初めてインターネット経由で広く財源を募る「クラウドファンディング」を実施している。

 約7百メートルにあるケヤキ160本に、約60万球の発光ダイオード(LED)を灯す同イベント。今年の点灯時間は日曜と月~木曜は午後5時半~10時まで、金、土曜と24日(日曜)は午後11時まで。また、大みそかは午前0時まで点灯する。

 同イベントの実行委員会によると、資金は例年、企業の協賛金や募金などで賄っているが、ケヤキの成長によるLED取り付け、取り外しの手間増大、老朽化したLEDの修理、警備費用が高騰する一方、企業協賛金の総額は減る傾向で「非常に厳しい状況」(佐々木守世実行委員長)。今年の予算は昨年に比べ5%以上高く、1億1千万円を超えそうだという。