【編集者のおすすめ】なぜ何もしていないのに疲れるのか知っていますか? 『世界の最新医学が証明した 究極の疲れないカラダ』

『世界の最新医学が証明した究極の疲れないカラダ』
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 ニューヨークのマンハッタンで、五輪メダリストやハリウッドスターから厚く信頼されている日本人スポーツカイロプラクターがいる。スポーツカイロプラクターは、日本ではなじみの薄い職業かもしれない。アメリカでは医師免許として認知されていて、あらゆるプロスポーツ現場で、アスリートが運動中に起こすカラダのトラブルに対処している。

 なぜ何もしていないのに疲れるのか? たとえば、私たちはよい姿勢で直立するだけで、後ろ側の筋肉(ポステリアチェーン)をフル稼働させている。日常動作だけでカラダを酷使しているのだ。

 さらに、カラダは普段使っているようにしか機能しなくなる。現代人は座っている時間が長いため、腰や股関節まわりの筋肉が疲労する。すると、股関節の動きが悪くなり、骨盤が不安定になってその上の背中が丸くなる。

 最初のディフェンスは筋肉で支える力がなくなると軟部組織(関節・靱帯(じんたい))、骨の変形と症状は深刻になっていく。そこでカラダの機能運動性(キャパシティー)を向上させることで、疲れないカラダを手に入れるのが本書の狙いである。機能運動性とは柔軟性・安定性・バランスの総合点数で、本書で紹介されている具体的なエクササイズによって高めることができる。

 ストレッチや何百回のスクワットなど不要。世界の最新医療を知る著者のエビデンスを伴った鋭い指摘で、日本人が当たり前と思っている健康常識が次々と覆されていく。(仲野広倫著/アチーブメント出版・1300円+税)(アチーブメント出版編集部・白山裕彬)