高齢者に多い「心不全」 予防に食事管理や禁煙、節酒 (2/4ページ)


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 心不全に至るまでには、発症の背景となる基礎疾患があるが、富山大大学院医学薬学研究部内科学講座の絹川弘一郎教授は「基礎疾患の治療が十分でなく、心不全となってしまう人が少なくない」と指摘する。

 基礎疾患は、高血圧や不整脈、虚血性心疾患などで、遺伝やウイルスが原因の場合もあるが、多くは生活習慣に起因する病気。心不全はこれらの病気が悪化した結果ともいえる。

65歳以上で急増

 心不全の主な症状に、坂道・階段で息切れする▽手足が冷たい▽だるい・すぐ疲れる▽尿量・回数の減少▽むくみ・体重増加▽夜間の呼吸困難やせき-などがある。

 高齢者はこれらを「加齢による衰え」と勘違いして受診せず、診断が遅れがちだ。「心不全は65歳以上で急増する。シニア世代でこれらの自覚症状がある人は心不全を疑い、早めに検査を受けてほしい」と絹川教授。

 早めの検査は、急激に悪化する「急性心不全」を予防する意味もある。急性心不全になると、心筋が大きなダメージを受け、元に戻らない部分が出てしまう。急性心不全の自覚症状は、呼吸困難や息切れ、食欲不振など心不全と似ているが、より強い症状として現れる。速やかに医療機関を受診した方がよい。

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