地元ネタ満載「リアルな静岡」 焼津市在住、瀬戸口みづきさんの4コマ漫画人気 (1/2ページ)

静岡ネタが満載の4コマ漫画集を出版した漫画家の瀬戸口みづきさん(石原颯撮影)
静岡ネタが満載の4コマ漫画集を出版した漫画家の瀬戸口みづきさん(石原颯撮影)【拡大】

  • 瀬戸口さんが描き、人気を集めている4コマ漫画集「ローカル女子の遠吠え」(c瀬戸口みづき/芳文社)

 東京から静岡市にUターン転職した会社員の女性を主人公にした焼津市在住の漫画家、瀬戸口みづきさんの4コマ漫画集「ローカル女子の遠吠え」(芳文社)が人気を博している。昨年5月に発売した第1巻は7回、第2巻は3回重版され、今年8月には第3巻が発売された。静岡のローカルネタが随所に盛り込まれており、東京と名古屋に挟まれ、イメージが薄いとされる静岡をよく知ることができると県外の読者にも評判だ。(石原颯)

 漫画は東京本社から左遷された男性や静岡から離れたことのない同僚社員らとの日常をコメディータッチで描いている。「お茶摘み休暇」や交差点で信号機から流れる音楽が童謡の「ふじの山」であることなど、県外から見ると嘘のような地元ネタが4コマ漫画でテンポよく展開されていく。

 静岡県民から見れば「うん。ある、ある」と思わず含み笑いを浮かべてしまうようなネタが満載だが、意外なのが県外での反響が大きい点。出版した芳文社には「静岡のイメージが薄かったが、漫画を読んで行ってみたいと思った」といった声が県外の読者から数多く寄せられている。