【著者は語る】柳井氏は現場を知るべき ジャーナリスト・横田増生氏「ユニクロ潜入一年」 (2/2ページ)

ジャーナリストの横田増生氏
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 逆に、人手が足りなくなると、今いる人材にLINE(ライン)で執拗(しつよう)に出勤要請を繰り返す。人数を増やすわけではないので、本当にへとへとになる。超大型店舗のビックロ(東京都新宿区)でも働いたが、レジ打ちの際は腕時計を見ようと目をそらすこともできないくらい忙しい。時間はお客さまに渡すレシートに印字された時刻を見て確認していた。

 こんな販売現場を知るべきなのは、やはり柳井氏だと思う。いっそのこと潜入してみてはどうか。それが、ユニクロにとっての「働き方改革」の第一歩になるかもしれない。(1620円、文藝春秋)

【プロフィル】横田増生

 よこた・ますお 1965年、福岡県生まれ。関西学院大学卒業後、米アイオワ大学で修士号取得。93年に帰国後、物流業界紙『輸送経済』の記者、編集長を務め、99年からフリーに。著書に『潜入ルポ アマゾン・ドット・コム』(朝日文庫)、『評伝 ナンシー関「心に一人のナンシーを」』(同)、『中学受験』(岩波新書)、『ユニクロ帝国の光と影』(文春文庫)、『仁義なき宅配 ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン』(小学館)など。