精神疾患の親をもつ子どもの会「こどもぴあ」発足へ 本や集会で理解呼び掛け (2/3ページ)

学習会で顔を合わせた(前列左から)「こどもぴあ」副代表の小林鮎奈さん、代表の坂本拓さん、(後列左から)横山恵子さん、蔭山正子さん=東京都内
学習会で顔を合わせた(前列左から)「こどもぴあ」副代表の小林鮎奈さん、代表の坂本拓さん、(後列左から)横山恵子さん、蔭山正子さん=東京都内【拡大】

 そこでは各自が、幼少期、中高生時代、成人後と成長の過程をたどり、体験や思いを語る。「参加者が抑え付けていた自分を取り戻し、元気になっていく姿を目の当たりにした」と横山さん。

 学習会を重ねる中で運営を担うメンバーも20~50代の十数人に増え、こどもぴあとして30年1月のスタートが決まった。

自分と向き合う

 副代表を務める小林鮎奈さん(27)は、小学生の頃に母が、幻覚や妄想などの症状が出る統合失調症になった。自分は病気だと認められない母。誰も助けてくれない、という思いの中で「人への頼り方が分からないまま大人になった」という。

 看護学校に進学し、病気の理解が進むと、母への気持ちも変化。できることから少しずつ取り組むことで母の病状も好転してきた。学習会で子供の立場の仲間と出会い、ようやく自分自身と向き合えた。「一人じゃないよ、と伝えたいです」

 代表の坂本拓さん(26)は精神保健福祉士。鬱病とパニック障害に苦しむ母にあくまで尽くす生活を続けてきた。社会に出て支援者の職に就き「家族が全てを背負う必要はない」と改めて実感したという。「仲間とつながって見えてきたこともある。僕らが表に出て声を上げることで、特に若い世代の助けになれれば」と話している。