故郷の料理振る舞う居酒屋をオープン 脱サラした青森出身の女将 ブログで集客 (2/3ページ)

女将の茂木さん。今後は「食と青森」というテーマの他に、「健康」などにも取り組んでいきたいとのことだ
女将の茂木さん。今後は「食と青森」というテーマの他に、「健康」などにも取り組んでいきたいとのことだ【拡大】

  • 「青森PR居酒屋りんごの花」の店内。青森に関するポスターや飾り物がたくさんある

▽東日本大震災からの再起

 「共同経営者の小池(政晴さん)は当時からの同僚です。当時私達がいた食品会社は、レストランやお惣菜を製造販売する部署もあり、小池はレストランの厨房、私もお惣菜を作っていたので、飲食業界の経験があったこと、また居酒屋の場合はお客様に食材やお酒の魅力を直接伝えられるということも居酒屋を始める決め手になりました」(茂木さん)

 茂木さんは同僚の小池さんと一緒に脱サラをして、11年1月に荒木町に「青森PR居酒屋りんごの花」をオープンした。しかし、端から茂木さんたちに苦難が襲う。そう、同年3月に起きた東日本大震災だ。対策をいくらしても、飲食店経営となると茂木さんも小池さんもまだまだ駆け出しだ。そこで飲食コンサルタントの方にアドバイスをもらったという。

 「お店の場所は駅前でもなければ通りに面しているところでもありません。なので、黙っていてもお客様が入ってくるような店ではありません。そこで私はオープン前からやっていたブログを1日3回書きました。それも『四谷3丁目』とか『曙橋』とか『青森』とかキーワードを意識して。それでグーグルの検索結果の順位がどんどん上がっていきました。お客様が増えていったのはそこからですね」(茂木さん)

▽13万回も再生された動画

 何と、オープン前からやっていたブログが集客ツールにもなっていたのだ。一見ローカルな居酒屋だが、こんなにもITツールをフル活用して運営している個人居酒屋もそうそうないのでは-。他に繁盛のきっかけはあったのだろうか?

「狙ってなかったのですが、13万回も再生されまして…」