障害者の手に職を…靴磨き請負会社を起業 「夢や目標を持つきっかけの場に」 (2/2ページ)

「革靴をはいた猫」事務所で磨く障害者の職人(手前2人)。手に職をつけて働いている=京都市伏見区
「革靴をはいた猫」事務所で磨く障害者の職人(手前2人)。手に職をつけて働いている=京都市伏見区【拡大】

 「誰もが活躍できる社会を作りたい」。魚見さんは卒業後も障害者の就労支援に役立つことをしたいと考え、社会福祉法人の職員に相談。手に職がつき、収入が得られる仕事として靴磨きを勧められた。

 そこで魚見さん自身が在学中、大阪の靴磨き専門店「バーニッシュ」(大阪市中央区)に弟子入り。1年かけてノウハウを身につけ、職人らにワックスや仕上げに使うウイスキーの使い方などの技術を教えた。

 設立当初は赤字が続いたが、丁寧な仕事ぶりが評判を呼び、口コミを通じて依頼が増加。今では月に10回近く出張し、企業でまとめて預かった靴を持ち帰って磨くサービスも始める予定だ。

 現在は請負契約で働いている職人たちも、生活の安定のため将来的には正社員として同社で雇用したいといい、魚見さんは「ゆくゆくは自分で営業をかけられるようにもなってほしい。靴磨きを通じて自主性やチャレンジ精神を身につけ、夢や目標を持つきっかけの場になればうれしい」と話した。