「平成の大修理」後、初の正月にライトアップ 鮮やかな金色お披露目 日光東照宮の国宝・陽明門

元旦にライトアップされる陽明門。修復作業のシートが外され初めての正月を迎える(伊沢利幸撮影)
元旦にライトアップされる陽明門。修復作業のシートが外され初めての正月を迎える(伊沢利幸撮影)【拡大】

 今春、「平成の大修理」を終えた日光東照宮(栃木県日光市山内)の国宝・陽明門が元日午前0時からライトアップされる。平成25年6月から今年3月までの修復作業中、陽明門はシートや足場に囲まれていたため、化粧直しでよみがえった鮮やかな金色をお披露目する初めての正月となる。

 陽明門は、江戸時代初期の伝統美を集約した東照宮のシンボルで、故事や聖人をかたどった500以上の彫刻で知られる。12億円を投じて行われた修復作業は、伝統的な技術を駆使して彫刻の彩色や漆塗りが施された。修復作業は江戸時代の創建から数え21回目となり、前回の昭和48年から44年ぶり。

 修復を終えた陽明門は今年5月と11月にもライトアップが行われ、金色に輝く姿が宵闇に浮かび上がった。元日のライトアップは明け方まで続けられるが、参拝は午前3時ごろまで。(伊沢利幸)