「水の都」復活を 舟運の定着狙う 五輪に向け東京都が社会実験 (2/2ページ)

東京都が実施した社会実験で、乗客を乗せ日本橋の船着き場を出発する船=13日、東京都中央区
東京都が実施した社会実験で、乗客を乗せ日本橋の船着き場を出発する船=13日、東京都中央区【拡大】

 都は平成27年度から舟運の調査運航を始め、29年度も12月まで5ルートで社会実験を実施。クルーズ後、中央区銀座の歌舞伎座で歌舞伎を鑑賞する企画便も運航した。32年までに隅田川に架かる12の橋をライトアップし、新たな観光名所とする。

 ただ、舟運の認知度が低い上、船着き場が鉄道の駅直結ではないなどアクセスが悪いことが課題という。今後、利用客の需要や事業者の採算性を検証した上で、30年度以降に新たな定期航路を運航させるかを検討する。

 舟運への注目は東京以外の地域でも高まっている。9月には大阪府内の淀川で大阪市と枚方市を結ぶ民間の定期観光船の運航を開始した。国土交通省淀川河川事務所は今後も京都市までの航行が可能となるよう検討を続ける。

 都の担当者は「東京五輪に向け、外国人観光客に東京の水辺をアピールするチャンス。舟運を活性化させたい」と話した。