宇都宮・移住定住促進にアプリで情報発信

移住・定住情報を集約した宇都宮市のアプリ。スマートフォンやタブレット端末で使える
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 栃木県宇都宮市は移住・定住促進を図るパンフレットを作製し、スマートフォン用アプリの配信を始めた。同市は、移住・定住情報に特化したアプリは全国初としている。

 対象は東京都内や近郊に進学・就職する若者、首都圏在住者。市への関心を持ち、移住を検討できるようにと、アプリには市の魅力や移住の際必要となる情報を集約した。

 「働く」「住まう」「子育て・教育」「楽しむ」のカテゴリーに分け、移住者の体験談や東京からの交通アクセス、東京との生活比較データなどを紹介している。アプリは人工知能を活用し、市のマスコットキャラクター「ミヤリー」と会話形式で質問に答える機能も備え、入力によって成長していくシステムとなっている。

 パンフレットは6千部作製。JR東京駅八重洲口に近い総務省移住・交流情報ガーデン(東京都中央区)や首都圏の大学などに配布される。アプリは無料。グーグルプレイやアップストアで「宇都宮市 移住・定住アプリ」と検索、ダウンロードする。アップストアは1月から配信。

 宇都宮市政策審議室では「東京に年間1千人が転出している状況。転入者を増やしたい。多くの人にアプリをダウンロードしてもらえれば」と期待している。(松沢真美)