サッカーW杯で発揮した集中力を遠藤選手が伝授 仕事にも役立つ「強弱の意識」 (2/5ページ)

 だからこそ、ここぞというとき、一瞬で100%の集中力を発揮することが大事になります。PKのとき、僕は蹴る瞬間しか集中していません。だから、蹴る前はリラックスしている状態で、相手選手に話しかけられてもとくに気になりません。よく集中力を削ぐためにわざとPKのキッカーにプレッシャーをかけにくる相手選手もいますが、まだ集中している状態ではないので、まったく邪魔にはならないのです。

 集中の時間は短ければ短いほど、高いレベルで神経を研ぎ澄まし、いわゆる無心に近い状態になれるのだと思います。仕事でもプライベートでも、本当の意味で集中できる時間はかぎられることを理解しておいたほうがいいでしょう。そのうえで集中すべき時間とそうでない時間のメリハリをつける。そうすることで、結果的に質の高い学びやクリエイティブな仕事ができるのではないでしょうか。

 では、どうすれば、集中力をコントロールすることができるのでしょうか。

撮影=佐藤亮(PRESIDENT Onlineより)

撮影=佐藤亮(PRESIDENT Onlineより)

 集中力を長時間持続させる秘訣とは?

 サッカーでは集中力がプツリと切れたときに、ゴールを奪われることが多いといわれます。よくあるのは、セットプレーで集中力が途切れるケース。フリーキックやコーナーキックをとられると、いったんプレーが止まる。その際、自分のポジションやマークする相手を気にしてしまい、ボールへの執着が途切れる瞬間があります。このとき心のスキが生まれ、敵の選手へのマークが甘くなってしまうのです。だから、セットプレーのときほど、ボールに対する集中力を高めるように意識しないといけません。

 しかし、現実的に考えれば、90分間、100%の集中力を持続させることは不可能です。特にサッカーは体力の消耗が激しいので、集中力が落ちる時間が必ずあります。

集中をできるだけ切らさないためのポイント