あなたの困り事、アプリで解決します 「エニタイムズ」の角田千佳社長 (1/2ページ)

 「忙しい日に掃除や料理を代わりにお願いしたい」「家具の組み立てを手伝ってほしい」。こうした日常生活の困り事を解決するため、スマートフォンを使って近所の人に料金を払って手助けを頼めるアプリ「エニタイムズ」を運営する。

 対象は家事のほかに英会話やスポーツの指導、旅行の計画、進路相談などさまざまだ。「手助けしてほしい人と、空いた時間で収入を得たい人を結び付けることで、近所の人たちが助け合っていた昔ながらの地域社会を再現したい」と事業の狙いを説明する。

 利用者はアプリに住所や氏名などの情報と、画面に表示されるニックネームを登録する。サービスを提供する側は1時間当たりの料金、内容を入力し、依頼したい人はアプリに表示されたリストから必要な項目を選ぶ。手助けを受ける側が何をしてほしいか、リクエストすることもできる。

 料金は会社が目安を表示し、提供側と受け手がアプリ上で交渉して決める。1時間当たりの平均は2千円程度だ。料金の一定比率を手数料として会社が受け取る。「登録者は全国に拡大し、それぞれの地域で活用されている」。全国で3万人超が登録しているという。

 不適切な取引内容がないか、会社が常にチェックするほか、利用者同士がお互いをアプリ上で評価するなどして、サービスの質を維持するよう工夫している。

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