堺の児童文化誌「はとぶえ」が存続の危機 少子化や定期購読減少…作文や習字、図画掲載  (1/3ページ)

堺市の児童文化誌「はとぶえ」
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 堺市立小学校に通う児童たちの作品を掲載する児童文化誌「はとぶえ」が存続の危機に直面している。定期購読の申込件数は、少子化による児童数減少に加え、必要なときだけ購入する保護者が増えたことで、8年前の4割近くに。市教育委員会はこのまま減り続ければ、発行そのものが難しくなるといい、「定期購読することで児童の刺激になる」と、保護者や児童に購読を呼びかけている。(江森梓)

 はとぶえは、市立小学校の教職員と小学校長会が毎月発行している児童文化誌。戦後まもない昭和26年に、湊小学校(現・新湊小)の教諭だった別所やそじ氏が「乏しい生活の中でも、子供の心だけは明るく豊かであってほしい」と、市内数校から児童の作品を集め、手刷りで児童詩集を発行したのが始まり。

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