身につけるだけで疲労回復できる? 「リカバリーウエア」に注目 最新の研究成果を導入 (1/4ページ)

 忙しい現代に生きる人々の大きなテーマの一つとなっているもの、それは「疲労回復」だ。温泉やマッサージ、ストレッチなど疲労回復効果のあるものを生活に取り入れている方も多いことだろう。また最近では体を鍛えることが目的ではなく、疲労回復を目的としたジムも出てきている。

 そして疲労回復には質のよい睡眠が必須なのだが、睡眠不足が借金のように積み重なり体に悪影響を及ぼす「睡眠負債」という言葉が流行ってしまうくらい、睡眠をしっかりとれていない人が多いようだ。

 今回は身につけるだけで疲労回復そして快眠等を得られるというリカバリーウエアに注目したい。

小田急ハルクベネクスショップの店内。ベネクス社は中国、ドイツなど海外にも店舗を展開している

小田急ハルクベネクスショップの店内。ベネクス社は中国、ドイツなど海外にも店舗を展開している

▽特殊繊維が筋肉の緊張をほぐす

 その草分け企業である株式会社ベネクスのリカバリーウエアの生地には、独自開発のナノプラチナなど粒子状の鉱物が練り込まれている。これは「PHT」(研究時の素材名称は「DPV576」)と呼ばれるベネクス社が特許取得済みの特殊繊維だ。このPHTが発する電磁波が、自律神経の副交感神経に作用するため、筋肉の緊張をほぐし、血流の増加を促し、疲労回復、安眠へと体を導く。

 ベネクス社の調べによると、一般成人5名に対してDPV576繊維素材の使用前後に、手の指先の血流量をレーザードップラー血流計を用いて測定した結果、血流の増加が見られた。東海大学健康科学部紀要第15号(2009)によると、DV576の赤外線分光放射率を他の繊維と比べると、より高効率に遠赤外線を放射することが確認された。

客層で多くを占める年配客