■糖分や脂肪吸収抑制し体重管理
冬場は運動不足になりやすい一方、イベントでおいしいものを食べる機会が多くなり体重が増加しがち。消費者の悩みに応えようと、コンビニエンスストアや薬局は、体調を整えるサプリメントや健康食品を積極展開している。
ドラッグストア「ビビオン日本橋店」の店頭には、糖分や脂肪の吸収を抑えたり、体脂肪の燃焼を促したりするサプリが並ぶ。担当者は「日本製を求めて買いに来る外国人旅行者も多い。4箱まとめて買った人もいた」と話していた。
大塚製薬の「賢者の食卓 ダブルサポート」は糖分や脂肪の吸収を抑える特定保健用食品だ。無味無臭の粉末で、1食当たり1包を飲み物に溶かして食事とともにとる。携帯に便利なスティックタイプで、味を変えずにさっと溶ける。1箱30包入りで、希望小売価格は1944円。
ファンケルの「大人のカロリミット」は錠剤タイプで、食事前に飲む。脂肪や糖の吸収を抑えるほか、日常活動で脂肪の代謝を高める機能性表示食品だ。120粒入り(約30日分)で希望小売価格は2800円。
ローソンが2012年から販売している「ブランパン」シリーズは累計販売数が1億5000万個を超えるヒット商品だ。小麦粉に比べて糖質が少なく、食物繊維を多く含んでいるブラン(穀物の外皮)を使用している。
改良を重ねており、17年11月にはパン生地に使う米ブランとオーツ麦ブランの配合を見直し、しっとりした食感に仕上げた。新発売の「ブランパン2個入~チーズ~」(150円)は生地に乳酸菌やチーズを練り込み、粉チーズを表面にふりかけて焼き上げた。
ファミリーマートなどは16年11月から、フィットネスクラブ「RIZAP(ライザップ)」が監修した食品を販売。サラダやカレーなど糖質をコントロールした商品で、今年1月に発売した「濃旨バニラミルクプリン」(170円)は糖質を抑えた。
健康を支援するNPO法人HAPの宮原富士子理事長は「信頼できる商品を選んで、頼りきらずに食事をきちんととりながら活用してほしい」とアドバイスしている。