一流ホテルマンが人の「膝の裏」を見るワケ 二流サラリーマンは“ここでバレる” (1/2ページ)

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 相手の態度は、ちょっとしたテクニックひとつで変わる。シンプルなのに効果満点な「心変わりの方程式」を6つの場面別に識者へアドバイスを求めた。第1回は「初対面の挨拶」について。ザ・リッツカールトン・ホテル元日本支社長の高野登氏に聞いた--。

 リッツ・カールトンの社員は「母親の朝食を褒める」

 いつもお1人でホテルにいらっしゃるお客様が、今日はお子さんを連れている。そんなとき、「今日は大事な記念日ですか?」と声をかけることで「子どもが誕生日でね」「親戚の集まりがあったのよ」とコミュニケーションが広がっていきます。

 「誰とでも心を通わせる挨拶」を習得するための近道はありません。大事なのは日々の「習慣」です。まずは身近なところで練習をしましょう。

 リッツ・カールトンの若手社員研修では「母親の朝食を褒める」課題を出していました。一番身近な家族を元気にできない人が、見ず知らずの人に喜んでもらえるはずがありません。最初は「おいしいね」「新鮮だね」の一言でいい。2、3カ月続けると、成果が出てきます。

 毎朝声をかけるためには、朝食への「関心力」が必要です。次に、変化に気がつく「洞察力」。喜ばせる言葉を考えると「表現力」が高まり、実際に声をかけると「行動力」も向上します。こうなると立派な挨拶上手です。

二流のサラリーマンの「足元」は…