「福壽院の和時計」を伊勢崎市文化財に指定 群馬

伊勢崎市重要文化財に指定された「福壽院の和時計」(同市提供)
伊勢崎市重要文化財に指定された「福壽院の和時計」(同市提供)【拡大】

 群馬県伊勢崎市教育委員会は、同市境小此木の宗教法人・小柴山福壽院宝存寺(大沢英明住職)にある「福壽院の和時計」を市重要文化財に指定したと発表した。市指定の文化財は116件目。

 約300年前に作られたとされる和時計。割駒文字盤の一挺天符(いっちょうてんぷ)時計で、目覚まし機能があり、文字盤下の小窓が十干十二支表記の暦となっている。櫓を除いた時計の全高は41センチ、幅は15・8センチ。和時計の箱枠と内部の歯車はほぼ鉄製で、真鍮(しんちゅう)製の前板や側板で覆われている。

 市は文化財指定について、時計内部の構造などの資料的価値が極めて高く、次代に継承すべきものと判断した。