エイズ「死に至る病」と半数が誤った認識 内閣府世論調査

 エイズウイルス(HIV)に感染しても、発症前に治療を開始すれば健康な人と同じように過ごせるが52%の人がエイズを「死に至る病」と回答するなど、いまだに誤った認識を持つ人が多いことが、内閣府が2日に公表した世論調査で明らかになった。

 エイズを完治する薬はないが1日少量の服薬でウイルス増殖を抑えられる。しかし「原因不明で治療法がない」(34%)、「特定の人だけ関係のある病気」(20%)などの誤答が目立った。感染原因では無防備な性行為(85%)、注射器の回し打ち(74%)、カミソリや歯ブラシの共用(44%)など正しい回答がある一方、蚊の媒介(25%)、軽いキス(17%)といった誤った回答もあった。

 HIV検査は全国の保健所で無料、匿名で受けられるが、知っている人は半数にとどまった。調査は1月に全国の18歳以上の男女3千人を対象に実施。1671人が回答した。