川端康成と坂口安吾の埋もれた小説 「新潮」4月号に掲載

(左から)川端康成、坂口安吾
(左から)川端康成、坂口安吾【拡大】

 新潮社は6日、かつて新聞で発表された作家、川端康成(1899~1972年)と坂口安吾(06~55年)の短編小説を7日発売の文芸誌「新潮」4月号に掲載することを明らかにした。いずれも単行本や全集には未収録で埋もれた形となっていたが、最近になって専門家が確認した。

 川端の作品は「名月の病」。代表作「伊豆の踊子」と同じ26年に日刊紙で発表した。夫婦が湯宿を訪ねると、少女が温泉に映った月を食べ亡くなるという内容。中国の故事に材を採ったとみられるという。

 一方、安吾の作品は「復員」というタイトルで、46年に朝日新聞が掲載した。南方から復員後、戦死したことにされていた男の物語。将来を約束した女性を訪ねると、既に結婚し赤ん坊を生んでいたが、男はどこか温かい気持ちになって帰ったというエピソードだ。