若いときの苦労は、あとで役に立つ 44歳オッサンが若者に説く「大人のラクさ」とは (1/6ページ)

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 ラクに生きるにはどうすればいいのか。重要なのは欲張るのをやめることだ。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏は「これまで仕事ではさまざまなトラブルを経験してきたが、40代なかばになってようやくラクになった。老いや衰えは一概に悪いことでもない」という--。

 衰えにあらがうことをやめた

 44歳になった。体は衰え続けている。昔できたことがもうできなくなっている。だからもう、いろいろと諦めることにした。いちいち衰えと老いにあらがうのはやめることにした。なすがままに生き、「アンチエイジング」とか特に考えず、好きに生きることにした。

 人がこうした考えに至るまでには、さまざまな事実を突き付けられ続けることになる。そして「どうあがいても、もう諦めざるを得ないのだ」という厳しい現実を認めるところまで経験しなくてはならない。「いや、オレはまだまだ若い。三浦カズだって51歳で現役だし、イチローの脚は44歳にして以前より速くなっているというではないか!」なんてことを言いたくなるかもしれないが、それは彼らの天賦の才と努力と自己管理がなせる、まさに神の領域。凡百の人間と同列に語ってはならない。

 長距離走とベンチプレスに秀でた若いころ

 さて、自分自身の身体能力に目を向けてみると、他の人よりも優れていたのは長距離走とベンチプレスである。

 高校時代を過ごしたアメリカでは陸上部に入っていた。100mのベストタイムは16秒8と非常に鈍足だったが、1600mは5分15秒と悪くないタイムだった。大学では登山部に入り、水曜と土曜の活動日は土手を往復5km走っていたのだが、1年生のころから大抵は1位か2位でゴールしていた。

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