「ベジファースト」が奏功? 東京・足立区、子供の肥満が改善傾向 (1/2ページ)

「ベジファースト」で子供の肥満が改善傾向
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 東京都足立区は、今年度の区立小学校1年生のうち肥満傾向にある児童の割合は男女ともに4.5パーセントで、男子は27年度比0.2ポイント、女子は同0.9ポイント、それぞれ改善傾向にあると明らかにした。小1を対象にした健康・生活実態調査で判明した。理由として、共同で調査した東京医科歯科大は「足立区では子供に、食事で野菜を最初に食べる『ベジファースト』を推進していることが一因ではないか」としている。

 調査は区立小1年全5160人を対象に行い、4208人から有効回答が得られた(有効回答率81.6%)。

 同区では肥満対策の一環として、区立保育園で食事をとる際、野菜から食べる習慣を推進している。

 調査によると、「野菜から食べる」と答えた児童は15.8パーセントで、27年度の11.5パーセントより4.3ポイント改善した。「野菜から食べる」と回答した児童のうち、肥満傾向は3.7パーセントで、「それ以外から食べる」と答えた4.8パーセントより1.1ポイント低かった。

 「野菜から食べる」と答えたのは区立保育園出身者の23.4パーセントが最多で、私立幼稚園は14.6パーセント、私立保育園は14.2パーセントだった。

 ただ、肥満傾向にある児童の割合はいずれも27年度の全国平均(男子4.3パーセント、女子4.2パーセント)を上回る状況が続いている。

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