琵琶湖疏水観光船きょう復活

大津から乗船して蹴上に到着したミスきもの、びわ湖大津観光大使の女性ら=京都市山科区
大津から乗船して蹴上に到着したミスきもの、びわ湖大津観光大使の女性ら=京都市山科区【拡大】

 琵琶湖の水を京都に運ぶ水路、琵琶湖疏水(そすい)の観光船が29日から本格運航するのを前に、京都市で28日、オープニングセレモニーが行われた。

 12人乗りの「めいじ」と「へいせい」の2隻を新造。1日9便、春と秋の観光シーズンの週末を中心に11月28日までの82日間運航する。

 セレモニーでは門川大作京都市長が「先人たちの志をしっかり未来に生かし、京都と滋賀から日本を元気にする取り組みとしたい」、越直美大津市長も「疏水を通じて両市の周りの自然と歴史を感じてほしい」とあいさつ。船の備品を寄贈した京都東山ロータリークラブなど4者に感謝状が贈呈された。

 琵琶湖疏水は東京遷都で衰退した京都を復興するため明治23年に建設された。舟運や水力発電などに活用されたが、船の事業は昭和26年を最後に廃止され、復活は67年ぶり。