認知症社員を企業が支援 能力に合わせた業務担当 (1/3ページ)

入所者の女性の食事を介助する若年性認知症の男性(右)=宮城県名取市のグループホーム「うらやす」
入所者の女性の食事を介助する若年性認知症の男性(右)=宮城県名取市のグループホーム「うらやす」【拡大】

  • 車内を掃除機で清掃する大城勝史さん=那覇市の沖縄トヨペット小禄サザン店

 若年性認知症の社員が働き続けるための企業の支援が始まった。疲れやすさを考慮して多めに休憩を取れるようにしたり、記憶力が衰えてもこなせる業務を任せたりといった取り組みだ。専門家も交え、職場の理解を得ながら、能力を生かす手探りの支援が続いている。

 ◆助け合い当たり前

 那覇市の「沖縄トヨペット小禄サザン店」に勤務する大城勝史さん(43)は、平成27年に若年性認知症と診断された。元営業マンだが、今は洗車係として週4日、1日8時間働く。

 迷わないよう地図と経路の風景の写真を見ながらバスで通勤。1日に約40台の車を洗車機に入れ、掃除機で車内を清掃しボディーを拭く。「丁寧で手際がいい」と店長の上原之治さんの評価は高い。運転免許証は返納したため、車の移動は同僚に任せ、整備や営業の社員も手伝ってくれる。「助け合うのは当たり前ですから」と上原店長。

 大城さんは、客の顔を忘れるといった症状が出始めたため、部署を異動。出勤中に道に迷い、疲れると裏の倉庫でこっそり休んだ。「営業に戻りたい」という思いも強く、ストレスがたまった。認知症と診断された時は、解雇も覚悟した。3人の娘と妻の生活を支えられるかどうか分からず、不安が募った。

続きを読む