血管形成を促し早期に修復 京大、人工皮膚開発 国が承認

京都大のチームが発表した新しい人工皮膚=4月16日午後、京都市
京都大のチームが発表した新しい人工皮膚=4月16日午後、京都市【拡大】

 血管の形成を促して皮膚を早期、効果的に修復できる新しい人工皮膚「ペルナック Gプラス」を京都大のチームが開発、国の製造承認を受けた。やけどやけがで皮膚を失った人や、糖尿病性潰瘍で皮膚が欠損した患者らが対象で、来年1月から本格的に発売を開始する予定。

 人工皮膚はコラーゲン、ゼラチンなどでできたシートで、血管の成長を促すタンパク質を含んだ液を使用前に散布する。皮膚の欠損部に合わせて貼り付けると、タンパク質が1週間ほどかけて少しずつ患部に作用し、血流を再開、活発化させて皮膚修復を促進する。

 肌着大手グンゼとの共同開発で医療機器としての承認は10日付。2010~12年に現場の医師が主体となって進める「医師主導治験」を京大病院で実施し、30~80代の男女17人に使用して約1カ月間、有効性や安全性を確かめた。7種類のサイズがあり、価格は約5000~約21万円。保険適用で原則3割が自己負担となる。現在は関西医大に所属するチームの森本尚樹准教授(形成外科)は「治療の選択肢が広がる」と話している。