五月病に「頑張れ」は逆効果? 元気がない部下への話し方に潜む怖い「落とし穴」 (1/4ページ)

※写真はイメージです(Getty Images)
※写真はイメージです(Getty Images)【拡大】

 【藤田尚弓の最強の話し方】 気持ちがうまく伝わらない。悪気はないのに相手を不快にしてしまった。皆さんも、そんな経験はありませんか? この連載ではコミュニケーション研究家でアップウェブ代表取締役の藤田尚弓が、ビジネスシーンでの「最強の話し方」をご紹介していきます。

 第9回は、元気がない部下への話し方。

 五月病という言葉があるように、この時期は新しい環境に適応できない人たちに何らかの不具合が出てくる時期といわれています。

 叱って喝をいれようとする人、「頑張れ」と励ますという人もいると思いますが、いずれも注意が必要なやり方です。五月病に限らず部下に元気がないときにはどう接すればいいのか。励ますときの「最強の話し方」を解説します。

◆「叱る指導」を受けたマウスの恐ろしい顛末

 覇気のない部下に対して「しっかりしろ」「やる気を出せ」など、叱る指導をする人たちもいます。

 部下は叱られるという不快な状況を避けるために、期待される行動をとろうとしますので、こういった指導にも効果はあるのかも知れません。

 しかし、望ましいことをした場合には報酬を与え、(結果として)悪いことをしてしまった場合には罰を与えるという方法には弊害があります。

 エサと電気ショックを使って、マウスに道を学習させるという有名な実験があります。正しい方向に行くとエサがもらえて、間違った方向に行くと電気ショックを与えられたマウスは、研究者たちの意図どおりに、どう行動するべきかを学習しました。

「頑張れ」という言葉の功罪