就活、売り手市場に“落とし穴” 志望企業を絞り過ぎて「全滅」の恐れ (2/2ページ)

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 解禁前に水面下で選考を進め、6月早々に内々定を出す企業もあるようだ。ある採用担当者は「人材確保のため(水面下の選考を)やらざるを得ない」と打ち明ける。

 人手不足でも企業が求める人材の水準は高い。リクルートキャリアによると、多くが「予定採用数に満たなくても水準は下げない」という。銀行のように、採用数の圧縮を打ち出す業界もある。

 就職支援を手掛けるベンチャー企業の幹部は「人気の業界や企業は、志望者が思うほどに採用を増やしていない」と分析。「うまくいかない場合に備え、追加エントリーや2次募集などに視野を広げて歩みを止めないのが必要」と指摘した。