移動空間に新たなデザインを 小田急新型ロマンスカー設計、建築家の岡部憲明さんに聞く (2/2ページ)

小田急の新型ロマンスカーを設計した建築家、岡部憲明(おかべ・のりあき)さん
小田急の新型ロマンスカーを設計した建築家、岡部憲明(おかべ・のりあき)さん【拡大】

 平成7年に自分の事務所を設立し、建築で培った知識と経験を生かして活躍の場を広げてきた。欧州で活動していた時に自動車や客船の設計に関わった経験を買われ、小田急から声が掛かった。「移動空間の新たなデザインに挑戦できる喜びと同時に、責任ある仕事だと感じた」。

 「鉄道をはじめとした動くものが好き。ぜひまた列車を設計したい」と意欲を示す。

小田急ロマンスカー小田急電鉄の新宿駅や東京メトロ北千住駅と、箱根登山鉄道箱根湯本駅やJR御殿場線御殿場駅を結ぶ有料特急。今年3月のダイヤ改正で本数の大幅増加や都内の複々線化工事完了にともない所要時間が短縮され、利便性が向上した。かつて、他都市の市電などでもロマンスカーの愛称が使われていたことがあるという。