大日本印刷など、不妊治療向けに初のAI活用システム共同開発

 大日本印刷、医療機器メーカーのアステック(福岡県志免町)、医療法人浅田レディースクリニック(名古屋市)は25日、不妊治療において、体外受精した受精卵の発育状態を、人工知能(AI)を使って判断するシステムを共同で開発したと発表した。この分野でAIを活用するのは初めてという。

 これまで、受精卵の状態は、医療技術者である胚(はい)培養士が定期的に顕微鏡で観察する必要があった。その際に、女性の体内とほぼ同じ環境をもつ装置であるインキュベーターから受精卵を取り出す必要があり、このときに外気に触れることが受精卵に悪影響を与えるとされていた。

 今回のシステムはインキュベーター内に設置したカメラの画像を検出ソフトで確認する。ディープラーニング(深層学習)と呼ばれるAIの手法を活用し判断する。インキュベーターから受精卵を取り出す必要はなく、また、観察作業を効率化でき、胚培養士の負担を軽減できる。

 システムは税抜き価格で1100万円。平成32年度に年間50台の販売を目指す。