仕事・キャリア

いつの間にか「悪いのは上司」に!? “言い訳だらけで出世”できる会社はヤバい (2/3ページ)

 失敗しても安全な環境であることを丁寧に伝える

 しかし、産業構造が大きく変化する中、上司に指示されたことを過不足なくこなすだけの会社は、生き残れない。真っ先にAIに代替されてしまうだろう。また、今後は女性や高齢者、外国人など、多様な背景や価値観を持つ人が日本の職場に増える。あいまいな条件でもあうんの呼吸で仕事を進めるというやり方が通用しなくなる。あらかじめ仕事の前提条件や個々の責任範囲などを明確にし、コミュニケーションを密にしながら働くことが、生産性を上げるためにも不可欠になる。

 責任転嫁をする部下に、「責任転嫁をするな」と説いても効果はない。その人が「失敗を認めると、よくないことが起こる」と考えていれば、行動は変わらないからだ。「失敗しても大丈夫」と思える職場環境づくりと、上司・同僚との信頼関係の構築が必要だ。

 こちらの思いを一方的に伝えるのではなく、聞き役に徹し、相手が抱える不安や不信感をじっくり聞く。失敗しても責めず、チャレンジしたことを評価する。仕事を与える際には、「私もここまでやってみるから、半分やってみよう」と伴走する。こうして関係の質を変えて、失敗しても安全な環境であることを丁寧に伝えるのだ。

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