【著者は語る】大川章裕氏「ビール!ビール!ビール!」


【拡大】

 □医療法人社団大和会「慶和病院」理事長・院長 大川章裕氏

 ■健康効果を解説、たしなみ方も伝授

 居酒屋の席でお決まりの「とりあえずビールで!」の声が盛んに聞こえる季節がこれから訪れる。暑い夏、青い空の下や仕事終わりにキンキンに冷えたビールをごくごくと飲む。思わずCMをまねして「くう~!」と言葉にならない声を出してしまいそうだ。

 そんな中、健康を気にしてビールを控えようと考える人も多いのではないだろうか。ビールを飲むと太る、痛風になる…。飲みたい欲求とは裏腹に、そういった健康志向が脳裏を掠める。実際、ビール大手5社が発表した2017年のビール類飲料出荷量は前年比2.6%減の4億407万ケースと、13年連続の減少を記録してしまった。若年層が缶チューハイなど他の酒類に移る「ビール離れ」が続いていることも影響している。

 しかし、ビールによる健康効果について今一度声を大にして伝えたい。医師であり、ビール好きの私の観点からビールがもたらす健康効果について、解説していくのが本書である。ビール腹にも、痛風にもならずに、ビールを飲み続けることは可能なのだ。ビールによる健康効果は意外に多い。さらに、老化や病気の原因となる身体の酸化を予防する効果が高く、ホップのアロマによるリラックス効果を得られることが科学的に証明されている。

 もちろん、本書ではビールの楽しみ方についても知っていただきたい。国内大手の主力である《ピルスナー》から、今流行の《IPA》までその魅力、飲み方について解説していく。日本ではキンキンに冷えたビールに、おつまみはやはり枝豆という組み合わせが定番だ。確かにおいしくて、すばらしい組み合わせだ。しかし、ビールの世界はそれだけに終わらない。健康的にビールをたしなむためのおつまみや、飲み方についても触れていく。さらには、世界各国のビールについても紹介していく。世界のあらゆるところにビールは存在し、その数だけ、味と楽しみ方があるのだ。

 これから野外イベントも増え、ビールを飲む機会も増える。ニューヨークのおしゃれな若者たちがビールを楽しむように、日本でも広い世代でビールを楽しんでもらいたい。奥の深いビールの世界だからこそ、本書が入門書となり、一人でも「ビール党」が増えてくれたならば、この上なくうれしい。(864円 幻冬舎メディアコンサルティング)

                  ◇

【プロフィル】大川章裕

 おおかわ・あきひろ 医療法人社団大和会「慶和病院」理事長・院長。医学博士。1988年日本大学医学部卒業。日本整形外科学会専門医、日本脊椎脊髄病学会認定指導医、北米脊椎外科学会会員など。専門は脊椎外科。医療連携・地域医療を重点的に行い、腰痛や高齢者医療についての講演も多数。高いレベルの脊椎手術と納得できる丁寧な説明により、患者から信頼を得る。得意分野は脊椎手術全般、骨粗鬆(こつそしょう)症の治療。海外文献にも豊富な知見をもち、ビールと女性ホルモンに関する研究に注目。予防医学や健康に貢献するとして情報公開を積極的に進める。大の「ビール党」であり、自宅には常時100本以上の世界各国のビールをそろえる。