「泉州たまねぎ」の出荷ピーク 大阪・泉佐野

目太一さん(左)の「さがん農園」で収穫された大粒の泉州たまねぎ=大阪府泉佐野市
目太一さん(左)の「さがん農園」で収穫された大粒の泉州たまねぎ=大阪府泉佐野市【拡大】

 泉州地域名産の「泉州たまねぎ」が、出荷のピークを迎えている。大阪府泉佐野市日根野の「さがん農園」では連日、大きく育ったタマネギの収穫作業に追われている。

 泉州たまねぎは水分が多く、甘みがあり、やわらかいのが特徴。「府泉州農と緑の総合事務所」によると、明治15(1882)年に岸和田市の坂口平三郎氏がタマネギの栽培を周囲に勧めたのがはじまりとされる。同17年から田尻町の先覚者らが研究を重ねて、質の良いタマネギが生産できるようになった。兵庫県・淡路島産のタマネギは、泉州たまねぎの栽培技術を導入したものといわれる。

 泉州地域での栽培面積は昭和35年に4千ヘクタール超もあったが、他府県の栽培面積が増えたことや、安価な外国産が輸入されるようになった影響で、平成28年には約93ヘクタールまで減少した。しかし、独特の甘みを持つ泉州たまねぎは、現在でも根強い人気を誇っている。

 今年の泉州たまねぎは、冬の厳しい寒さを乗り越えて、甘さをたっぷりと蓄えているという。同農園では、6月中旬まで収穫が続き、府一円を中心に東京や北海道などで販売される。同農園の目(さがん)太一さん(59)は「たくさんの人に味わってほしい」と話している。