外国人技能実習、4000カ所で違法 残業や不払い、書類送検も

 厚生労働省は20日、外国人技能実習生が昨年働いた事業所で、労働基準監督署などが監督指導をした5966カ所のうち、70・8%に当たる4226事業所で違法残業などの法令違反があったと発表した。

 厚労省によると、違反の内訳は違法残業が最多の1566件。安全配慮が不十分といった労働安全衛生法違反が1176件、残業代不払いも945件あった。

 違法行為が悪質として、事業所や事業主を労基署が書類送検したのは34件だった。

 書類送検例では、縫製会社がフルタイムで働く実習生に対し、最低賃金を下回る月額6万円の基本給しか支払わなかった上、残業をさせる場合に必要な労使協定を結ばないまま、最長月190時間の違法残業をさせていた。

 監督指導した件数は過去最多。理由について、厚労省は「実習生が働く事業場が増え、問題があるとの情報も多数寄せられた。結果的に増えた」と話した。