夏の海外旅行、最多の予測 アジア中心に283万人

 JTBは5日、今月15日から8月31日までの夏休み期間に1泊以上の海外旅行に出掛ける人が前年比4.1%増の283万人になるとの予測を発表した。比較可能な2000年以降で最も多くなる。格安航空会社(LCC)の普及でアジアへの旅行が増加し、全体をけん引しそうだ。

 海外旅行の行き先は、韓国や中国などアジアが5.5%増えると予測した。円相場の水準が比較的安定していることも追い風となるという。

 国内旅行は前年比横ばいの7460万人と予測した。行き先は東北、北陸が増え、近畿は減るとみている。

 もっとも、旅行平均費用は海外・国内ともに減る見通しだ。大手企業では夏のボーナスを引き上げる動きが相次いだが、「来年予定の消費税増税などへの不安感が継続している」(JTB)という。

 JTBは1200人へのアンケートや、グループの旅行販売の状況などから推計した。