会いたい人に今すぐ会おう! ほんの一瞬の迷いで後悔しないために (1/3ページ)

【安西洋之のローカリゼーションマップ】

 会いたい人に会う。簡単そうで簡単なことではない。

 ぼくは20代から30代のはじめ、会いたいと思う人に直接コンタクトをとって会ってきた。その時の唯一の障害は、相手の住所と電話番号を知ることだった。それさえわかれば自筆の手紙かファックスを送り、電話で返事を聞くことができた。

 そのためマスコミ電話帳などを仕入れ、各分野のエキスパートの個人情報を入手したものだった。

 コツは事務所ではなく自宅の連絡先を知ることだ。会いたい人はおよそ外で飛び回っているので、家族と話すのが第一優先だ。およそのケースで、それは会いたい人の奥さんと電話で話すのが目標となる。

 「若き夢ある青年の希望を叶えてあげたら」と奥さんが旦那さんに助言してくれる、とのパターンを想定していた。そして、それは多くの場合、成功した。

 仲介者を求めることはしなかった。20代の若造には仲介者のコネなど限られたものだ。仲介者を探す時間と手間を考えると、直接アタックするのが良いと思ったのだ。

 その後、日本企業のサラリーマンをやめ、名の知れた実業家のもとで修業するべくイタリアに渡る。そうしたら、それなりの地位の傑出した人たちと会うのは容易になった。同時に仲介者のお世話になることが多くなる。

 その頃、「以前の苦労は、こういう環境を得るためだったのか」と痛感したものだ。

「いつか会える」は怠惰への入り口