おもてなしのプロが喜ぶ「お持て成し」とは? 「ありがた迷惑」にならないために (4/4ページ)

※写真はイメージです(Getty Images)
※写真はイメージです(Getty Images)【拡大】

 もちろん受付にいる私たちにも同じように接していました。それだけで「私たちの仕事をきちんと見ていてくれる」「ちゃんと感謝してくれているんだな」と感じることができ、特別なおもてなしなんて求めることは考えなかったです。

 それはきっとその代表がおもてなしの心を持って私たちに声をかけてくれていたからだと思います。

 おもてなしのプロの私たちが喜んでいたのは何よりも「言葉」でした。

◆真の「おもてなしの国」になるために

 日本人は自分の気持ちを言葉にするのは苦手ですよね。だからきっとおもてなしをモノで表現するのかもしれません。おもてなしをしたい気持ちが強い日本人。でもそれを言葉で表現するのは苦手…。面白いなと思いませんか。

 私たちが「言葉のおもてなし」ができるようになったら、さらに日本は世界からもっと「おもてなしの国」として認知をしてもらえるかもしれませんね。

 こう書いている私も言葉にするのは苦手な方です…(笑)。私もこの記事を書きながら、自身でもっとおもてなしの言葉を発信していこうと思いました。

【プロフィル】橋本真里子(はしもと・まりこ)

橋本真里子(はしもと・まりこ)ディライテッド株式会社 代表取締役CEO
1981年11月生まれ。三重県鈴鹿市出身。武蔵野女子大学(現・武蔵野大学)英語英米文学科卒業。2005年より、トランスコスモスにて受付のキャリアをスタート。その後USEN、ミクシィやGMOインターネットなど、上場企業5社の受付に従事。受付嬢として11年、のべ120万人以上の接客を担当。11年という企業受付の現場の経験を生かし、もっと幅広い受付の効率化を目指し、16年1月にディライテッドを設立。17年1月に、クラウド型受付システム「RECEPTIONIST」をリリース。

【元受付嬢CEOの視線】は受付嬢から起業家に転身した橋本真里子さんが“受付と企業の裏側”を紹介する連載コラムです。更新は原則第二木曜日。

▼元受付嬢CEOの視線のアーカイブはこちら