信者の「落書き」に光明? ぼやきにイラスト…滋賀のお寺が観光資源として活用 (1/3ページ)

 江戸時代から明治時代にかけて巡礼で立ち寄った信者が壁に書いた落書きが残り、「らくがき寺」とされる日蓮宗の妙立寺(みょうりゅうじ)(滋賀県長浜市加田町)で、落書きを観光資源として売り出そうという試みが始まっている。寺はこれまで原則非公開だった落書きの公開を始め、地元の観光ガイドも観光案内コースに採用。観光資源化を目指す。

小屋の壁に書き込まれた落書き。ウオーキングツアーの参加者に大西住職(左端)が説明した=8日、滋賀県長浜市

小屋の壁に書き込まれた落書き。ウオーキングツアーの参加者に大西住職(左端)が説明した=8日、滋賀県長浜市

 「落書きからは、信者の暮らしぶりや思いが分かります」。8日、長浜観光ボランタリーガイド協会が開いたウオーキングツアーの参加者に大西寛明住職(60)が語りかけた。

 落書きが残されているのは、山門脇にある小屋の室内にある壁(縦2メートル、横2.8メートル)や柱。日蓮宗の信者は「千箇寺詣(せんがじもうで)」として各地の寺を巡礼する風習があり、小屋は信者の寝泊まりのために提供されていた。同寺は北陸、東海、西日本などから訪れる信者の拠点になっていたという。

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