長時間停電 安全に乗り切るにはどうすればいい? (3/3ページ)


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 東京電力パワーグリッド(PG)の広報、橋和希さんは「通電火災は分電盤のブレーカーを落とすことで防ぐことができる。避難などで自宅を離れる場合は注意してほしい」と呼びかける。地震時に揺れを感知し、自動的にブレーカーを落とす装置もあるので、利用するのも一つの手だ。

 床上浸水など水害時には、一度ぬれた電化製品は漏電の恐れがあるので、個人の判断で触れずに電力会社に相談する。

 停電時は外出にも注意が必要だ。橋さんは「道路に電線が垂れていたり、信号が消えたりしていることも想定される。危険な場所には近寄らず、慎重な行動を」と話す。

 また北海道の地震では、ガソリン式発電機を室内で使い、一酸化炭素中毒による死者も出た。道警などは発電機使用時の十分な換気を呼びかけている。