栃木県日光市のJR日光駅で18日、市内のガイド団体が集結し、10月から各団体が実施する街歩きツアーや自然ガイドツアー、体験プログラムを一斉に展開する取り組み「あいに行く、NIKKO~日光まるごと体験旅」を初めて実施することを発表した。
この取り組みは、ボランティアガイドや公共施設、体験ツアー企画会社など14団体のツアーや体験プログラムを10、11月の2カ月、一斉に実施する試み。各団体は自然や歴史、文化、渓谷でのレジャーなどそれぞれの分野で強みを持っており、広い日光市の多彩な遊び方、巡り方を観光客に知ってもらう狙いがある。
この日は、現存する木造駅舎として国内最古の同駅で、かつて1等待合室として使われていた2階ホワイトルームに8団体11人が集結。あいに行く、NIKKO実行委員会の委員長を務める岡井健・日光門前まちづくり理事長(40)は「街歩きやガイドツアーなど体験型が観光の主流になりつつある。広い日光を丸ごと体験してもらいたい」とアピールした。
出席団体がそれぞれのツアーを紹介。天然の水晶を探すトレッキングや滝の前でのヨガを実施するワンプレイトの室町直(なお)代表(41)は「自然体験に力を入れている。これまで個々にPRしていたが、互いの良さを認め、全体で日光に来てもらえるようになれば」と相乗効果を期待した。
この後、日光門前まちづくりによるモニターツアーが実施された。駅や周辺の歴史について説明した。
温泉街歩きや渓谷でのラフティング、修験者の歩いた古道の登山、トレッキングなどがあり、紅葉シーズンに合わせたツアーも。各団体の企画は同市ホームページなどで紹介する。
問い合わせは各団体か、日光市観光交流課(電)0288・21・5196。