「空振りでもいい、安全第一」 JR西、京阪、南海…広がる計画運休 (1/3ページ)

台風接近でJRが全線運休となり、閑散としたJR大阪駅の改札口=9月4日午前11時53分、JR大阪駅(渡辺恭晃撮影)
台風接近でJRが全線運休となり、閑散としたJR大阪駅の改札口=9月4日午前11時53分、JR大阪駅(渡辺恭晃撮影)【拡大】

  • 台風21号の影響による列車の運休などを知らせるJR大阪駅のモニター=9月4日午前8時11分
  • 台風21号の影響による運転見合わせを知らせる看板が設置されたJR大阪駅の改札=9月4日午後

 関西国際空港などに大きな被害が出した台風21号の西日本上陸(9月4日)に際し、JR西日本をはじめ鉄道各社が行った大規模な「計画運休」。これが「帰宅難民」の発生を防ぐ策として注目されている。企業はまる1日、業務を停止するなど対応に追われたが、かえって働き方の多様化を考えさせる機会にもなった側面もあるという。賛否のあるなかでスタートした、鉄道の運休を前もって告知する計画運休は、ここにきておおむね好意的に受け止められたようだ。(織田淳嗣)

 企業側は評価

 「従業員の安全を考えれば、有効な対応、告知だった」

 大和ハウス工業の幹部の1人は計画運休についてこう評価する。

 JR西では3日、台風の上陸予想を受け、4日午前10時から順次、全線で運休すると発表。4日当日は台風の上陸が予想より遅かったため、正午過ぎから全線で運休。京阪電気鉄道、南海電気鉄道も初めて運用に踏み切った。

 大和ハウス工業では3日、9月8日の土曜日を出勤日として、台風が上陸した4日を「振替休日」とする扱いを決定。記録によれば、本社を含めた大規模な休業は初めての措置となった。3日午前にJRの告知が出ると、すぐさま措置を決定し、全社に通達したのは午後1時。広報担当者は「交通機関の対外的な情報発信が早くなっている。会社としても早く対応ができるし、しなくてはならない」と明かす。

かつては苦情も