昼寝する人は「出来る人」 企業も注目 (1/2ページ)

「秋の快眠フェア」の期間中、さまざまな昼寝用枕が並んだ阪急うめだ本店の寝具売場
「秋の快眠フェア」の期間中、さまざまな昼寝用枕が並んだ阪急うめだ本店の寝具売場【拡大】

  • 昼食後に設けられた昼寝の時間「カフェインナップ」中のオフィス=大阪市北区、ダイドードリンコ本社

 世界の国々の中でも、圧倒的に平均睡眠時間が少ないといわれる日本。そうした中で、「昼寝」に注目が集まっている。昼寝を“業務の一環”と推進する企業が表れ、寝具メーカーもチャンスをうかがっている。

 今秋、「秋の快眠フェア」を行った阪急うめだ本店(大阪市北区)。セミナーを行ったり、机にうつぶせする形で寝ることを想定した枕を並べるなど、昼寝に焦点を当てた「仮眠コーナー」を設けたりした。

 「以前は仕事中にうたた寝している人を見かけると『さぼっている』という認識がありましたが、今は違います。むしろ『出来る人』に変わりつつある」と熱く語るのは、阪急うめだ本店寝装品・ファブリック販売部マネジャーの堀克正さん。

 来店者にも好評で、アイシン精機(愛知県刈谷市)の「ファインレボ」、兵庫県三木市の「モグ」などといった枕を実際に手にとり、バーカウンターで仮眠体験をする人も。大阪府吹田市の会社員、岸本かおるさん(61)は「昼は仕事をしているので、なかなか昼寝をすることが難しいですが、意欲的に取り入れてみたいと思いました」。

 大阪市北区の本社で働く約200人の社員を対象に、昼の休憩時間にコーヒーを飲用し、15分間の昼寝を推奨する「カフェインナップ」を昨年11月より行っているのが、ダイドードリンコ。

 これまでにも、休憩時間は消灯していたが、さらに社員がリラックスできるよう、眠りに誘うヒーリングミュージックが午後0時半~45分までの15分間、流れる。

 カフェインナップは、自販機営業担当の武田剛士さんの発案から生まれたという。「企業に設置されている自動販売機は、福利厚生の一環。自販機のシェアは各社とも飽和状態です。働き方改革や福利厚生の取り組みとして、コーヒー飲料メーカーとして何ができるかを考えたとき、昼寝をわが社が率先して行うことで、生産性向上を伝えられるのではないか、と考えました」(武田さん)

 社員からは、「細かい計算ミスがなくなった」「午後に眠くならないだけではなく、新たな発想がわき起こることもある」と評価する声が上がっているという。

続きを読む