「定年準備は遅くとも50歳から」と話すのは、第一生命保険などでキャリアコンサルタントを務める山口良司さん(62)。一般的に、50歳前後から昇進がなくなる場合や、目指すものが変わる人もいることから、「働き方や生きがいも含めて、30代や40代から社内に考える場を設けてみては」と提案する。
平成29年度の国の調査によると、キャリアコンサルティングの仕組みを導入した事業所数は38・4%。5年で約15ポイント増加した。一方、中小企業を中心に「効果が見えにくい」「時間やコストの確保が難しい」などの理由で導入を見送る企業も多い。