20歳まで子供は“うつ”を言葉にできない 「うつ病」重さ別5つの対処法 (1/10ページ)

 マンガ家の田中圭一氏が自身をはじめ各界著名人のうつ病体験を記した『うつヌケ』が15万部超のベストセラーを記録した。いまや国民病といわれるうつ病に、どう向き合えばいいか。精神医療の第一人者が、ストレスの多い現役世代にアドバイスを送る。

写真=iStock.com/sdominick

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 生真面目で責任感の強い人は注意

 実は「うつ病とは○○である」というはっきりした答えはありません。いまだに病気の本体や原因はよくわかっていないのです。1つの「病」だというより、実際はうつという心の痛みのために起こる辛い状態の総称、と考えたほうがわかりやすいでしょう。

 ただ、最近の脳科学の発達によってうつ状態のときは脳内神経伝達物質と呼ばれるセロトニンやノルアドレナリンが減少しているのではないかと考えられるようになっています。しかし、単に神経伝達物質の異常だけではなく、神経のネットワークに変化が起こっている可能性も指摘されています。

 発症のきっかけは、両親など大切な人を失う喪失体験、転勤や昇進など環境の変化、職場の人間関係、病気や体調の悪化です。

 ただ、こうした強いストレスにぶつかったときの気分の上下は、皆さん普段から経験していますね。

 うつはある意味で、イヤなことに出合ったとき、いったん退却して精神的な態勢を立て直すための適応的な反応ともいえます。

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