順大、昭和大などに説明要請 文科省 医学部不正入試疑い

順天堂大学医学部附属順天堂医院の外観=12日午後、東京都文京区(宮崎瑞穂撮影)
順天堂大学医学部附属順天堂医院の外観=12日午後、東京都文京区(宮崎瑞穂撮影)【拡大】

 文部科学省が実施している医学部入試の調査で、過去の入試で性別による合格率の格差が大きかった順天堂大(東京)や昭和大(東京)などに、同省が不適切な点の有無について説明を求めていることが13日、関係者への取材で分かった。同省は今月中に予定している中間報告の際、不正が疑われている一部の大学名の公表を検討している。

 文科省はこれまで、医学部医学科のある大学計81校のうち、入試で女子の合格率が男子より低かった約30校への訪問調査を実施してきた。今回説明を求めている順天堂大は、過去6年間の平均合格率が女子5・5%、男子9・2%で、性別の格差が最も大きかった。昭和大の平均合格率も女子4・3%、男子6・5%と格差が大きかったことが、文科省が9月に公表した調査結果で判明している。

 ただ、9月の時点では両校とも文科省に対し、女子を不利にするような得点操作はしていないと書面で回答していた。関係者によると、両校とも性別の格差を合理的に説明できる理由に乏しく、文科省が追加の説明を求めているという。

 産経新聞の取材に、順天堂大は「今後の対応を検討しており、現時点ではコメントは差し控える」、昭和大も「監督官庁の文科省で調査中のため回答は差し控える」としている。

 関係者によると、文科省は両校のほか複数の大学に説明を求めており、今月中に中間報告を発表する。年内にまとめる最終報告では、不適切な扱いと判定された全大学名を公表する方向で調整している。