日本的雇用慣行改革、政策のみでは限界 未来投資会議で「2本柱」取り上げも企業の協力不可欠 (2/2ページ)

大企業ほど新卒採用比率が高く、中途採用比率は低い
大企業ほど新卒採用比率が高く、中途採用比率は低い【拡大】

 近年、転職者数は増加傾向にあり、異業種・異職種間への転職も少なくない。中途採用の拡大は、人工知能(AI)やロボットなどの「第4次産業革命」といった経済環境の変化に伴い、自分にマッチした仕事を求める働き手側からもニーズがある。

 ただ、個別の企業の採用制度に関し、賃上げなどと同様、政府が法律などで強制することもできないため、政府の取り組みは中途採用の促進策に限られる。「中途採用協議会」を設立し優良事例を横展開しても、大部分の企業にとってはそのまま導入することもできないだけに、実を結ぶか定かではない。

 政府高官は「採用改革は日本社会のあり方を変えることにもつながるので、関係者の理解を得ながら慎重に進めるしかない」と強調するが、雇用をめぐる情勢は急速に変化しつつある。(桑原雄尚)