【100歳時代プロジェクト】かかりつけ医は早期発見窓口 日本臨床内科医会・望月紘一副会長 (1/4ページ)

ヘルスケア委員会の委員に就任した日本臨床内科医会の望月紘一副会長=東京都板橋区の「望月内科クリニック」(荻窪佳撮影)
ヘルスケア委員会の委員に就任した日本臨床内科医会の望月紘一副会長=東京都板橋区の「望月内科クリニック」(荻窪佳撮影)【拡大】

 高齢化社会の到来で、加齢に伴う諸症状や認知症の早期発見の“窓口”となり得る「かかりつけ医」の重要性が改めて注目されている。全国の内科医で作る日本臨床内科医会(医会)は、かかりつけ医が多く所属する団体として、地域の人々の健康寿命延伸に取り組む。産経新聞社の100歳時代プロジェクトヘルスケア委員会の委員に就任した日本臨床内科医会の望月紘一副会長に、100歳時代における医会の取り組みなどを聞いた。(道丸摩耶)

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 症状や家庭状況に応じ

 --医会は高齢化社会にどのように取り組んでいるのか

 「日本臨床内科医会には全国1万5千人の会員がいて多くは開業医です。これまでも高齢者向けの取り組みを行ってきました。例えば、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす恐れがある高血圧。一般的には収縮期血圧(最大血圧)を140未満、拡張期血圧(最小血圧)を90未満にすることが求められますが、何歳になっても同じでいいのか。会員に協力してもらい調査を行いました。高齢者の糖尿病の研究や、中高年の女性の過活動膀胱(ぼうこう)、骨粗鬆(こつそしょう)症などの早期発見にも積極的に関わっています」

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