1000万円かけてたった1人採用の企業も 海外エリート大学生を狙え! (1/4ページ)

 大手企業やメガベンチャーが、海外に出向いて新卒採用を積極的に進めている。国内の少子化や人手不足が慢性化しており、優秀な学生を日本市場のみからは採用しきれないと判断したからだ。

 対象は日本での就職に興味のある海外の外国人学生と、現地に留学している日本大学生の両方だ。海外の学生と日本企業をつなぐサービスに人気が集まり、メルカリのように新卒の大半を外国人が占める企業も登場した。国内にいる外国人留学生の採用が進まないなど保守的な会社もまだ多い一方で、国籍を問わず海外の新卒市場に目を向ける企業が増えている。

新卒の半分以上がインド人など外国籍で占めたメルカリの入社説明会(同社提供)

新卒の半分以上がインド人など外国籍で占めたメルカリの入社説明会(同社提供)

 ヴァイバート・那尚・ウィルソンさん(26)は2018年10月、人材紹介を手掛けるメガベンチャーのレバレジーズ(東京都渋谷区)に入社した。新規事業のマーケティングを担当している。カナダと日本のハーフだが日本育ちの日本国籍で、高校までは埼玉に住んでおり英語も話せなかったという。

 進学時にカナダのアケィディア大学に留学し、ビジネスにおける対人関係を5年間学んでいた。現地ではプロ卓球選手を務めたほか、木こりや料理人など20ほどのアルバイトを経験した。現地では当初はそのままカナダで就職しようと思い、既に数社の現地企業から内定をもらっていた。

 17年11月に米ボストンでディスコが開催した現地留学生向けの巨大合同説明会「ボストンキャリアフォーラム」でレバレジーズの面接を受けた。同社の執行役員、藤本直也さん(27)のプレゼンを聞いて「年も自分とほとんど変わらないのに経験を積んでいると感じた。待遇や社名と関係なく一緒に働きたい」と思い立ち入社を決めた。

海外の大学からレバレジーズに入社したウィルソンさん(左)と欧陽さん

海外の大学からレバレジーズに入社したウィルソンさん(左)と欧陽さん

 欧陽雪さん(22)も今秋にレバレジーズに入社した新入社員だ。こちらは中国・浙江省出身の中国籍で、高校卒業後は長春市にある長春理工大学に通った。専攻は日本文化で、3年生の時には岡山大学に留学していた。「競争するのが大好き」と、スピーチや面接コンテストに数多く参加した経験を持つ。

「この会社ならいろんなことにチャレンジできそう」