エボラ抑制の化合物発見 鹿児島大の研究グループ

 鹿児島大難治ウイルス病態制御研究センター(鹿児島市)の馬場昌範教授(63)らの研究グループは20日までに、エボラ出血熱の原因となるエボラウイルスの増殖を抑える化合物を発見したと発表した。国際学術誌「アンチバイラル・リサーチ」の電子版に3日、研究結果が掲載された。

 化合物はマラリア治療薬「アモジアキン」の化学構造を基に作製。馬場教授はマダニが媒介する感染症の治療薬開発を目指した研究を行う中でアモジアキンを使っていたが、エボラ出血熱の死亡率を低下させる効果もあるとする別の研究者の論文が発表されたことから、エボラに関する作用も研究していた。

 共同研究している米国の研究者が行った実験で、アモジアキンの化学構造を変えて作った約100種類の化合物のうち一つがエボラウイルスの増殖を強く抑える効果を示したという。今後も米国で動物実験を行うなどして、治療薬の完成を目指す。