【がん電話相談から】胃がん、再手術すべきか

 Q 70歳の夫は、胃カメラでがんが見つかり、3カ月前、開腹手術で胃を3分の2切除しました。病理診断でリンパ節48個中32個にがんがあり、主治医から残りの胃も再手術で切除し完治を目指すよう勧められましたが、抗がん剤治療「ゼローダ+オキサリプラチン」を選択しました。先日のコンピューター断層撮影(CT)検査では特に異常は見られませんでしたが、念を入れて「シスプラチン+TS1」に変更してもう1カ月抗がん剤治療を行い、今後の治療法を話し合う予定です。夫は現在元気に生活しています。胃全摘による体力低下や、手術後の再発可能性を考えると、このまま抗がん剤などでなるべく楽に治療したいのですが。

 A 結論から言えば、手術すべきだと思います。今回、リンパ節転移が多いので、残った胃の近くのリンパ節にもがんがある可能性が非常に高いです。がんが残っているとすれば、抗がん剤治療は再発を先延ばしするだけで治ることは通常ありません。もし大きくなってしまったら、その時点で手術しても手遅れになります。体力に問題がなければ、追加して手術するのがベストでしょう。切除した結果、調べてもがんが出てこない場合も可能性としてはあります。それは幸運であったと考えていただかないといけません。また、切除しても再発する場合もあります。それはがんの悪性度が高いということで、あきらめなければいけません。しかし、わずかに残っているがんを取って完治する可能性があるとしたら、抗がん剤ではなく手術でしょう。

 Q オプジーボは使えませんか。

 A 2種類の化学療法を行ったのに効果がなく、切除手術できない状態に悪化した患者さんに限り保険適用となり、ご主人は適用外です。完治が目指せる、より確実な手立てがあるのですから、手術を受けて頑張られたらいいと思います。

                   

 回答には、がん研有明病院の山口俊晴名誉院長(消化器外科)が当たりました。カウンセラーによる「がん電話相談」(協力:がん研究会、アフラック、産経新聞社)は、03・5531・0110。月~木曜日(祝日は除く)午前11時~午後3時。相談が本欄に掲載されることがあります。